歯周病と全身疾患
歯周病を治療して高血糖(糖尿病)を改善
歯周病と糖尿病とは一見無関係のように思われますが、歯周治療をすると血糖値が改善されます。しかし、今までのように歯石を取るだけでは不十分です。糖尿病患者様のほとんどが重度の歯周病を併発しています。この重度の歯周病を治療するためには、従来から外科的処置が行われていますが、治癒能力が減少しているために良い効果が得られません。さらに歯周病菌を歯肉に押し込んだりしてこの菌が血流に乗り、全身へ悪影響を及ぼすことも判明しています。
独自に開発したレーザー治療により、外科的処置を行わず、また細菌や壊死(エシ)した軟組織を周囲に押し込むことなく治すことができます。この方法はポケットを浅くして病原菌の繁殖を抑制し、不良肉芽を蒸散することにより新しく健康な歯肉組織を作り上げることができます。もちろん痛みはほとんどなく、無麻酔で行います。この成果は2011年と2012年にアメリカで開催されたレーザー歯学会で発表しました。
治療の進め方
当クリニックはまず、全ての患者様に治療前に殺菌効果のあるリンス剤でうがいをしていただきます。そして、ポケットの深さ測定、レントゲンや歯周病菌の検査をしっかり行い、患者様に合わせた歯周病治療を進めていきます。
歯周病の治療が終わっても、その後のメンテナンスが悪いと歯周病が再発してしまいます。治療後は口腔内の歯周病菌の検査を行いながらメンテナンスを行い、口腔内の状態に合わせて適宜必要な治療を行い、歯周病の再発を防ぎます。
当クリニックでは、日本で初めての専用レーザーを使用した歯周治療を無麻酔で行っております。
歯周病を治して全身疾患の治癒促進する歯科加療の勧め
一人でも多くの患者様の歯周病を治すために「独自のレーザー治療法」を確立しています。従来の治療方法である「歯石除去」と「掻爬」程度では「治す」ではなく、単に炎症をおこしているものを除去するだけで一時的な治療といわざるを得ません。さらには行う時期と加療程度によっては逆に痛みや炎症悪化することさえあります。
近年、歯周病が糖尿病、心疾患、早期出産などの全身疾患へ影響を及ぼすことに対する啓発活動も行われ始めましたが、一般の方はもちろんのこと我々歯科医師や医師も残念ながらこのことに関する知識や意識が乏しいのが現状です。そして、日本人の糖尿病患者数は1067万4300人(2011年度)と世界ワースト6位で予備軍と呼ばれる人を加えるととてつもない人数になります。
糖尿病があるから「歯周病が進行する」と言われ続けています。また「外科処置」は傷が治りにくいので適応外となる これもまた真実です。かと言って、歯周病治療をしないという論理にはなりません。さらに最近の研究では歯周治療を行うことで糖尿病が軽改されるということが判明しています。したがって、糖尿病に罹患している方こそ積極的に「侵襲の少ない歯周治療」を受けるべきと言えます。
ただし、誰しも不快な治療は受けたくありません。当クリニックでは不快な思いをせずに歯周疾患治療をレーザーで進めていく方法を確立して好結果を得ています。
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