根管治療 | 診療案内 | 広島市 中区の歯科クリニック|林原歯科クリニック

根管治療

根管治療は非常に難しい治療です。

それは極めて複雑で多様な細い根管の中にある感染した歯髄組織を完全に除去すること、個々の根管形態を壊さないように拡大していくこと、根管内の清掃・殺菌をきちんと行うこと、最後に根管内全体をきちんと薬剤で封鎖することが要求されるからです。

根管形態、 長さ、 根管数は一つとして同じものはありません。それらに対応すべく様々な手技・器具が現在まで開発され続けていますが、残念ながら満足できるものはなく、術後数年後に根管の先端に病巣を作ってしまうケースが非常に見受けられます。

2、3年前から欧米では形状記憶合金を使用した画期的な特殊な器具が開発されて、良好な結果が得られています。 当クリニックでもこのシステムを導入し、レーザー洗浄・殺菌と組み合わせて根管形態を壊さず、バイオセラッミック配合の封鎖材料で素晴らしい治療成績を上げています。

複雑な根管形態に対応する最小限度の根管拡大は歯根破折を防ぐ重要な根管治療の第一歩です

素晴らしい効果を上げている特殊拡大器具とは、通念を翻す独特な形態の形状記憶合金でできています。

従来の方法は刃のついた金属製のファイルを根管内に入れて回転切削して拡大していきます。ところが拡大断面は円形になりタマゴ型のような根管では取り残しができてしまうか、過剰拡大になってしまいます。

根管形態は複雑で断面は円形ではない。

通常の拡大用ファイル。

クリニックでの使用器具
スネーク状の独特な形状の形状記憶合金ファイル。

特殊形状ファイルが複雑狭小な根管に入っていくので、過度な拡大が避けられる。

根管の断面形態で説明すると

赤い円形部がファイルで拡大され、緑色の部分が取り残される。

取り残しを少なくするために大きく拡大しても、緑の色の部分が取り 残されて過剰拡大となり歯根が弱くなる。

特殊ファィルでは根管を過剰拡大せずに取り残しが無い、楕円形に沿って拡大が可能となった。

根管拡大が適切でないと

根尖病巣と周囲骨の欠損が認められた。

根管の過剰拡大は根の破折を招き、このような事態を招く。

きちんとした根管治療の第二ステップに「根管洗浄」があります

世界的に最も効果が認められているVSP型Er:YAG レーザーによる「PIPS」という根管洗浄・殺菌法があります

レーザーチップを挿入して照射するのみ。

根管の壁の象牙質構造をも鮮明状態になる。

歯牙に特殊チップを挿入したレーザーを照射するだけで根管の隅々まで洗浄ができて、電顕写真でわかるように根管壁の再管内象牙質の繊維まで綺麗に観察できます。他の方法では実現できません。

最後の重要なステップは, 隅々まで綺麗になった細い根管をきちんと封鎖する「根管充填」です

色々な方法がありますが、当クリニックではバイオセラミック配合の特殊セメントと特殊なポイントにより、痛みなく隅々までしっかり封鎖し、併せ持つ抗菌作用で長期の歯牙保存を行なっています。

こんな複雑な根管形態・根形態をした歯牙もあります外観から容易に複雑さと治療困難さがわかります。

レントゲン写真でも、根管形態の複雑さがよくわかります。

バイオセラミックス配合のセメントと特殊加工されたポイントで根菅充填すると

細部まできちんと充填・封鎖されることがお分かりになると思います。

臨床例1

 骨の再生療法のために下顎の一番奥の歯と二番目の歯の神経処置を行なったケースです。第2下顎大臼歯(一番奥の歯)は根の癒着があり複雑な根管形態が予想されました。また、隣の第1大臼歯の手前側の根管はダブル湾曲をしていましたが、両歯とも根管形態を損なわずきちんとした閉塞が行われました。

臨床例2

下顎大臼歯に4根管の頻度も意外と高く、確実にすべての根管を封鎖。細くて湾曲している場合が多い。

臨床例3

下顎第1大臼歯が割れて歯髄炎を起こしていたために歯の神経を処置したケースです。3根管の場合でも手前側にある2根管は湾曲している場合がほとんどです。このケースではさらにそれぞれ湾曲度が異なっていましたが、形態に沿って拡大した後、きちんと閉塞しました。

臨床例4

3根管のうち2根管が強い湾曲をしていましたが , 大きく歯を削ることなく、オリジナル形態を損なわずにきちんと根管治療が行われています。閉塞しています。2回で治療が終わります。根管充填が終わると、このように拡大してチェックを行い、治療効果を高めています。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは

聞きなれない病名かもしれません。以前根管治療を受けた歯の周りが腫れたり、噛んだ時に痛みを覚えられたりすることがあれば、放置せずに再度適切な根管治療が必要になります。症状全く無くても、知らないうちに膿の蓄積、歯周骨の吸収が生じます。

全身の健康へのリスクも最近指摘されるようになりました。

一本の歯を守るために、次の症例を参考にしてください。

臨床例1

下顎第一大臼歯。
不適切な根管治療が施されていたため、根の分岐部と根尖部の骨が吸収、根尖部も歯根吸収が生じていた。

本来の根管形態を保持しながら感染物質を除去。レーザーで洗浄・殺菌を行い、特殊材料できちんと根管充填を行った。1.5ヵ月後の同部のレントゲン写真です。透過像が消失して歯槽骨の再生が認められた。

臨床例2

治療前

治療後

治療前(矢印部分に骨欠損が認められる)

治療後(骨の再生があり、透過像が認められない)

臨床例3

歯茎の腫れと出血が主訴でした。レントゲン検査の結果、下顎第一大臼歯の歯根周囲の骨が吸収されています(周囲と異なり、黒く見えます)。根管治療が不適切な状態が原因です。

きちんと根管を探し、汚物を除去。レーザーで根管内を徹底的に清掃・殺菌後、抗菌性材料できちんと封鎖しました。

2ヵ月後の状態です。
歯根の周囲と歯根の間に骨が再生され始めています。(レントゲン写真で黒く写っていたところに網目状のものができ始めています)1本の歯を助けることができました。

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