いびき治療
いびきの何がいけないのか
一般的にはパートナーや家族に対して「騒音傷害」となることが言われていますが、実は大変な健康問題が隠されています。また、イビキをかく人のほとんどが睡眠時無呼吸症候群にかかっていて、同疾患では度々指摘されている身体へ悪影響はほぼ同じように考えていただきたいと思います。すなわち、目が覚めている時に次のような症状があります。
日中、眠くてしょうがない。
記憶力が衰えた、集中できない。起床時の頭が重い、あるいは頭痛がある。
性欲の低下・インポテンツ
性格の変化・抑うつ状態、切れやすくなった。
ワォ、うるさい!
いつも寝不足 眠い
なぜいびきをかくのか
気道は口と鼻からの呼吸が「気道」を通ります。この気道が何らかの理由で狭くなると空気の流れの乱れと共に軟口蓋の振動、鼻などの壁や分泌物が振動・摩擦して音が発生します。
歯科でいびきが治る?!
当クリニックでは上額だけにマウスピースをはめる特殊タイプを採用しています。
従来スリープスプリントは上下顎を固定するために、非常に使用しづらいもので、しかも治療中に位置を再設定も困難でした。
これに対して、当クリニックが採用している特殊スプリントは就寝前の会話ができますし、前方への移動距離をネジにより調節できるために装着使用期間中でも位置移動が行える利点があります。
下顎を前方へ保持して舌の沈下を防ぐ従来の口腔内装置
装着していても、会話ができます。ニューコンセプトの口腔内装置
新レーザー治療
さらに、当クリニックでは日本初のレーザーを駆使して口腔内を治療することでイビキの改善する特殊な治療方法( NightLase TM )も行っています。
レーザーによる生体を刺激(Photobiostimulation )する特殊なテクニックにより、自然にコラーゲンを賦活させることで大きくイビキ改善ができます。
Fotona社 LightWalker ATSを使用
NightLaseTMと呼ばれる特殊なレーザー治療です。麻酔を必要としませんし、術後の痛みもありません。
照射後、咽頭部が大きく開くので空気の通りが良好となります。
正確な治療計画と結果の把握のために
もはや欧米では着実にレーザーによる安全ないびき治療が盛んになっています。いびき発生の正確な形態学的な把握とこのレーザー治療による形態改善程度を正確に把握するために、今回最新のCT装置を設置しました。より安心して治療を受けていただけると信じています。
気道体積を表示
気道体積の変化
今までのように、単にマウスピースを作るだけではなくて気道を広げる手法を実施しています。
具体的には、気道の再狭窄部位にレーザー照射をしてコラーゲン繊維を引き締めて気道拡大します。従来のような気道拡大手術ではありませんので痛みや手術のリスクは全くありません。本術式は外科処置を必要としない安全な方法として高く評価されています。
さらに必要に応じて、新しい概念に基づく口腔内装置を組み合わせて「いびき防止」治療を行います。
症例
術前
術後(4回のレーザー治療後)
治療前は一晩中64dE以上の大きなイビキ音がしていたが、術後は軽減している。自覚症状も日中の眠気がなくなり、睡眠中に息苦しくて飛び起きることもなくなったそうです。
術前の咽頭部
術後の咽頭部
子供のいびきが危ない -お子さんを持つ親御さん注意!-
イビキは大人だけではありません。
発育途上の子供が睡眠障害に陥ると、睡眠時に分泌される成長ホルモンが十分出ないために発育障害を生じます。また脳の発育にも影響を与え、集中力や学力の低下を招きます。さらに血中酸素が不足するために昼間ボーッとしてしまいます。
睡眠時無呼吸症候群に進むと心臓や血管系に悪影響が出ます。これは止まってしまった呼吸を再開しようとすると、血圧が急に上昇することに起因します。毎晩これを繰り返していると、高血圧や心筋梗塞につながる恐れも出てきますし、最悪の場合には突然死が生じます。
お子さんのイビキを見過ごさないで下さい。
胸が大きく陥没する特徴的な寝相です。
原因の多くがアデノイド、扁桃腺の肥厚です。
お子さんは「口呼吸」をしていませんか?
いびきをかいているだけではないかもしれません。将来あるお子様のために読んでください。
口呼吸の弊害
- 前歯の虫歯が増える
- 出っ歯になりやすい
- 風邪をひきやすい
- アレルギーを起こしやすい
- 口がポカンと開いている
- 猫背になりやすい
- 歯茎が腫れやすい
上顎と鼻腔を拡げ鼻の通りを良くする顎顔面口腔育成という新しい考え方です。
お子さんを普段見ていて、イビキとともに、「口呼吸」、「口をいつも開けている」、「頭が前突している姿勢をしている」(ニワトリのような、英語でchiken-likeという)等ということが見受けられませんか。成長期の口の状態が様々な影響を及ぼすことにお気づきください。適正な大きさの顎に発育するような処置を適切な時期に行っていけば、不正咬合が防げます。万が一歯並びに問題が出たとしても、最小限度の歯列矯正ですみます。矯正のために歯を抜いてスペースを作ることも必要がなくなります。発育を見ながら適宜処置を加える「咬合育成」という概念と治療法が進んでいます。
適切な大きさの口腔内容積が確保されて歯並びもきちんとしていれば、実は仰臥位(仰向けになって寝るときの姿勢)で不要な舌の沈下を防げます。
お子さんのイビキの話は一端です。この際、ご子息のために口腔の異常を早く見つけて正常発育に結びつけて、将来健康で過ごせる環境を作ってあげてください。
こんな症例をご紹介しましょう。知人のイタリア ジェノバ大学のOlivi教授の治療です。舌小帯(ベロの舌にあるスジのようなもの)が強度に強いと発音障害はもちろんのこと、姿勢も悪くなります。Olivi先生は私と同じレーザーを使用してこの小帯を切除することにより、姿勢まで自然に治ったことを報告しています。実に興味深い事実です。
※引用 G.Olivi,A.Signore,M.Olivi M.D.Genovese,EuropeanJ.of Paeditric Dent. 13:101-106,2012
強直しているスジをカットするだけで、こんなに舌が動きます。
その上、呼吸もしやすくなリます。
「舌が短い」とか「舌足らず」 なんて言いますよね。発音障害だけではなく呼吸障害、歯列弓発育障害、アトピー出現などの様々な問題が指摘されていますが、残念ながら未だに理解されていないようです。大幅な手術をしなくても簡単にレーザーで治せます。
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