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―「ウ蝕」も脳血管疾患に関与?―

投稿日:2022年06月07日

岸田内閣の骨太政策「国民の皆歯科受診」の発表を受けて. その2.

 

  前回「脳血管疾患」が介護を必要とする第2位の原因になっていることをお知らせしました。この脳血液疾患は大きく分けて「脳内出血」「くも膜下出血」「脳梗塞」があります。この中で今回取り上げたいのが「脳内出血」に関係する口腔内疾患の話題です。以前から歯周病菌の悪影響について多くの研究発表がありましたが、もう皆さんご存知のムシ歯発生に関与する細菌、ストレプトコッカス・ミュータンス(S.mutans)という連鎖球菌がどうも関与しているという研究が次々と発表されていますので触れてみたいと思います。このことはにわかに信じられない話かもしれませんね。実はS.mutans菌のある型が菌体表層にCnmという「コラーゲン結合タンパク」を持つことが分かってきました。

 ではこのコラーゲン結合タンパクがどのように脳内出血に関与しているのか。それは、出血が生ずると人の身体はその部位に血小板や血液凝固因子が出てきて止血される仕組みがあります。しかし、損傷した血管のコラーゲンにS.mutans菌のCnmタンパクが結合すると、止血に遊走して駆けつけた血小板がはじかれて働くことができずに結果として出血が続くことになります。さらに悪いことにそのS.mutans菌が産生するマトリクスメタロプロテアーゼというタンパク質分解酵素により血管内皮のコラーゲンがさらに壊されて出血を助長するということが分かってきました。このような状態が続くと小さな「脳内微小出血」から「脳出内血」へと進み大変なことになります。

この小さな「脳内微小出血」は症状を伴いませんから気づくはずがありませんね。気がつかないうちに出血が続き、しかもそれがムシ歯菌までが関与しているのか、、、、、。 ややこしい話が長くなりました。次回はなぜムシ齒菌が脳へと進むのか、どの程度このリスクが高くなるのか 等を解説します。

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