根の治療における根管内洗浄法が重要なのに軽視されがち?? ~レーザー応用の重要性E4~ | お知らせ/ブログ | 広島市 中区の歯科クリニック|林原歯科クリニック

根の治療における根管内洗浄法が重要なのに軽視されがち?? ~レーザー応用の重要性E4~

投稿日:2020年02月03日

根の治療を受けたことのある方は経験したことがあると思いますが, 感染物質を取った後に根の中を洗浄して殺菌効果のある薬を入れます. しかし治療中は何をしているかを見ることができないので, よく分からないかもしれませんね. 治療の流れを説明しますと, 神経を取る治療では, まず複雑で狭小な根管形態を損なわないように, 針のような細い器具を根管内に挿入して根管の長さを測ります. それからその長さを基に徐々に根管内径を大きくしていきます. この際に根管内象牙質が削られて削りカスが出ます. さらに神経繊維を除去するのですが, どうしても細部には取り残しが生じてしまいます. したがって根管内を清掃する場合には, 削りカスはを取るための無機質を溶かす薬剤と取り残した神経繊維を取るための有機質を溶かす薬剤の二つが使用されます. ここで治療結果を大きく左右する「根管内洗浄法」がクローズアップされるのですが,  残念ながら細い根の先から効果的に「洗い出す」ことが行われていないのが実情です. なぜならば, 最も一般的に行われているシリンジ法では, いくら細い針を使って根管内に入れたとしても薬剤が先端まで到達しないばかりか, 「灌流」しにくいために溶かしたものを外に出せないケースが増えるからです.

ではどうすれば良いのでしょうか. 興味ある実験データが発表されています. それによると, Er:YAGレーザーに特殊なチップをつけて薬剤を活性化するとともに細かい気泡を発生して強力に洗い出す「PIPS 」という方法が最も優れていて, 根管の最深部から上部に至るまでの根管内面から150μmの深部までの殺菌効果があることが判明しています. 当クリニックで採用している由縁です.

( J.Endodontics. 42.2016. より) (Int Endod J. 2014より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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