根管充填に使用する材料の抗菌性〜臨床にベストな材料を選択・使用する重要性~E3 | お知らせ/ブログ | 広島市 中区の歯科クリニック|林原歯科クリニック

根管充填に使用する材料の抗菌性〜臨床にベストな材料を選択・使用する重要性~E3

投稿日:2019年10月23日

根管を封鎖する材料(根管充填剤)に関して日本では残念ながらあまり興味が持たれていません. その背景に診療報酬の低さが存在することは否めません. しかしながら, 歯を守る, 特に治療した歯の保存には根管の治療をしてある歯の再治療を極力なくすることが必要です. そのためには感染した複雑かつ狭小な根管をいかに洗浄・殺菌して, それでも残余する細菌を充填剤で殺菌しその後の繁殖を抑制する ことが要求されます. 最後の根管封鎖を殺菌力のある材料で行うことが肝要です. 

 根管充填剤の一つに「シーラー」と呼ばれる隙間を埋める材料にまさしくこの能力が求められます. 市販されているものの中には全く無力なものも存在しますが, 詳細な研究は少なくて今回紹介する研究は殺菌性にスポットを当てて比較検討しています.

4種類の現在市販されている「シーラー」の抗菌性を調べた結果, 抗菌作用が全くないもの, 初めは抗菌作用があるものの時間の経過とともに消失してしまうもの, あるいは時間が経っても抗菌作用のあるものに分類されました. とりわけ「バイオガラス配合」のものが秀でた効果をもたらすようです. (BMC Oral Health June.18,2019 )

 私も数年前からバイオガラス配合シーラーとシステム・ポイントを導入して素晴らしい効果を得て, 今や手放せないものになっています.

 

 

 

 

 

 

 

 

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